こんにちは。
ちょっとだけ、私の経験をお話しさせてくださいね。
私は約4年間、派遣薬剤師としていくつもの薬局で働いていました。
大学病院前の超忙しい薬局から、僻地のひっそりとした薬局、調剤併設ドラッグストア、医療モールの中の店舗まで、本当にさまざまな場所で働いてきました。
最初は不安もありました。
でも、いろんな現場を経験して、自分のスキルも視野も大きく広がりました。
そして今、心から「やってよかった」と思っています。
今回は、これから派遣薬剤師として歩み始めるあなたに向けて、成功のための「7つの心得」をお伝えします。
ちょっとしたコツや考え方で、派遣薬剤師の働き方は、ぐんと快適になりますよ。
派遣薬剤師が最初にやるべきことは「早く動きを覚える」こと

まず最初に大事なのは、とにかく薬局内の「流れ」を早めに把握することです。
派遣薬剤師に求められているのは、即戦力です。
レセコン、薬歴、分包機、薬の配置、備品の場所――これらを早く覚えて、すぐに動けるようになっておくことがとても大切です。
一度教えてもらったことは、メモを取って二度と聞かなくて済むようにしておきましょう。(これめっちゃ大事)
その姿勢だけでも「この人、できるな」と信頼されやすくなりますよ。
人間関係は“近づきすぎず、嫌われない”距離感を
派遣の期間はたいてい短期です。
3ヶ月、半年、あるいは1ヶ月更新なんてこともあります。
だから、無理に仲良くなろうとする必要はありません。
大事なのは「嫌われないこと」、そして「感じよくいること」。
笑顔で淡々と仕事をこなす、これが一番のコツです。
人手不足でピリピリした空気の薬局こそ、あなたの穏やかな対応が空気を和らげてくれます。
薬局の改善点は、原則「指摘しない」こと
これは本当に大事なこと。
どれだけあなたが経験豊富で、良いアイデアを持っていても、改善提案はぐっとこらえましょう。
なぜなら、人は自分のやり方を否定されたと感じると、反発してしまうものだから。
あなたのアドバイスは正しくても、受け取る側が傷ついてしまっては意味がありません。
どうしても伝えたいことがあるときは、派遣の最終日に「ふと思ったんですけど…」と、そっと一言添えるくらいがちょうどいいんです。
仲良くするより「気持ちよく働く」ことを優先

全員と仲良くしようとすると、心が疲れてしまいます。
でも、機嫌よく働いていると、自然と話しかけられたり、いい雰囲気が生まれたりします。
合う人がいれば、その縁は大切に。
でも、無理をして合わせにいかなくていいんですよ。
自分の仕事に集中する
派遣先では、「余計なことはしない」のが基本です。
もしあなたが「もっとこうしたらいいのに」と思っても、それは“お節介”になってしまう可能性もあります。
時間があれば、「何かお手伝いしましょうか?」と控えめに尋ねるのが◎。
求められている役割をしっかりこなす――それが一番信頼される方法です。
派遣薬剤師の現場は“基本的に大変”という前提で

そもそも、派遣薬剤師を必要としている薬局には“理由”があります。
人が集まらない、忙しい、交通アクセスが悪い、など。
だから、派遣の現場は心身ともにきついことが多いです。
でも、それに見合うだけの時給や経験が得られるのも事実。
「覚悟して入る」ことが、心の余裕にもつながります。
それでも、派遣薬剤師は「やりがいのある働き方」
派遣薬剤師という働き方は、自由度が高く、報酬も高く、経験も積めます。
でもそれは、自分のスキルと人間力をしっかりと活かせる人にこそ、向いている働き方でもあります。
「誰かの役に立ちたい」
「新しい環境にチャレンジしたい」
「でも、無理なく働きたい」
そんなあなたに、派遣薬剤師はとても合っているかもしれません。
あなたのペースで、あなたらしく
派遣薬剤師として働くという選択は、自分らしい働き方を見つける一つの道です。
これから踏み出すあなたが、楽しく、そして気持ちよく働けますように。
どんな現場でも、あなたがあなたらしく輝けることを、心から願っています。
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